印刷用紙の値上げ、その背景で起きていること|廃番・欠品時代の”ちょうどいい印刷”

2026.05.27

印刷用紙の値上げ。その背景で起きていること。

最近、印刷用紙の値上げのお知らせを目にする機会が増えています。

「また値上げか…」と感じる方も多いと思いますが、実は今、紙の業界では価格だけではない変化も起きています。

今回は、印刷会社の立場から、少しだけその背景を書いてみたいと思います。


紙の価格は、なぜ上がっているのか

ニュースなどでは、

  • 原材料価格
  • 電気代や燃料費
  • 物流コスト

などが理由として挙げられることが多いです。

もちろんそれも大きな要因です。

ただ、実際にはもうひとつ、長い時間をかけて進んでいる変化があります。

それは、「紙の使用量そのものが減っている」ということです。

チラシや冊子だけでなく、社内資料や学校関係の配布物なども、以前よりデータ化が進みました。

紙を使う場面が減ると、製紙会社は生産量を調整する必要があります。
ただ、紙をつくる設備というのは非常に大きく、維持にもコストがかかります。

そのため、出荷量が減るほど、1トンあたりのコストは上がりやすくなります。

最近の値上げには、そうした背景も少しずつ影響しています。


価格よりも、「紙がなくなる」ことの方が増えてきた

ここ数年で特に感じるのは、価格改定だけではなく、

  • 用紙の廃番
  • 在庫終了
  • 紙の統合
  • 長期欠品

が以前より増えてきたことです。

「前と同じ紙で」と思っていても、

  • 現在は流通が減っている
  • 取り寄せ条件が変わっている
  • 以前より納期がかかる

というケースも少しずつ出てきています。

特に特殊紙や、あまり流通量の多くない銘柄では、その傾向を感じます。


だからこそ、“ちょうどいい仕様”を考える時代になってきた

以前は、

「去年と同じ仕様でお願いします」

というご依頼も多くありました。

もちろん、それは安心感がありますし、実績のある形でもあります。

ただ今は、

  • 少し紙を変える
  • 厚みを見直す
  • 必要部数だけ印刷する
  • オンデマンド印刷を活用する

など、少し調整することで、無理なく続けやすくなることも増えています。

実際、

  • 配布数に合わせて小ロット化する
  • 余剰在庫を減らす
  • 用途に合わせて紙を選び直す

だけでも、全体の負担が変わることがあります。


「前と同じ」だけではなく、「今に合う形」を

印刷は、単に紙にインクをのせるだけではなく、

  • 伝わりやすさ
  • 使いやすさ
  • 続けやすさ
  • 無駄の少なさ

も含めて考える時代になってきているように感じます。

シンセイ印刷でも、

  • 小ロット印刷
  • オンデマンド印刷
  • 仕様の見直し
  • 用紙のご相談

など、お客様に合った方法を一緒に考える機会が増えてきました。

「これまで通りで大丈夫かな?」
「少し無駄を減らしたい」

そんな時は、お気軽にご相談ください。

必要な分を、必要な形で。
これからも、続けやすい印刷を一緒に考えていけたらと思います。


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