印刷用紙の値上げ。その背景で起きていること。
最近、印刷用紙の値上げのお知らせを目にする機会が増えています。
「また値上げか…」と感じる方も多いと思いますが、実は今、紙の業界では価格だけではない変化も起きています。
今回は、印刷会社の立場から、少しだけその背景を書いてみたいと思います。
紙の価格は、なぜ上がっているのか
ニュースなどでは、
- 原材料価格
- 電気代や燃料費
- 物流コスト
などが理由として挙げられることが多いです。
もちろんそれも大きな要因です。
ただ、実際にはもうひとつ、長い時間をかけて進んでいる変化があります。
それは、「紙の使用量そのものが減っている」ということです。
チラシや冊子だけでなく、社内資料や学校関係の配布物なども、以前よりデータ化が進みました。
紙を使う場面が減ると、製紙会社は生産量を調整する必要があります。
ただ、紙をつくる設備というのは非常に大きく、維持にもコストがかかります。
そのため、出荷量が減るほど、1トンあたりのコストは上がりやすくなります。
最近の値上げには、そうした背景も少しずつ影響しています。
価格よりも、「紙がなくなる」ことの方が増えてきた
ここ数年で特に感じるのは、価格改定だけではなく、
- 用紙の廃番
- 在庫終了
- 紙の統合
- 長期欠品
が以前より増えてきたことです。
「前と同じ紙で」と思っていても、
- 現在は流通が減っている
- 取り寄せ条件が変わっている
- 以前より納期がかかる
というケースも少しずつ出てきています。
特に特殊紙や、あまり流通量の多くない銘柄では、その傾向を感じます。
だからこそ、“ちょうどいい仕様”を考える時代になってきた
以前は、
「去年と同じ仕様でお願いします」
というご依頼も多くありました。
もちろん、それは安心感がありますし、実績のある形でもあります。
ただ今は、
- 少し紙を変える
- 厚みを見直す
- 必要部数だけ印刷する
- オンデマンド印刷を活用する
など、少し調整することで、無理なく続けやすくなることも増えています。
実際、
- 配布数に合わせて小ロット化する
- 余剰在庫を減らす
- 用途に合わせて紙を選び直す
だけでも、全体の負担が変わることがあります。
「前と同じ」だけではなく、「今に合う形」を
印刷は、単に紙にインクをのせるだけではなく、
- 伝わりやすさ
- 使いやすさ
- 続けやすさ
- 無駄の少なさ
も含めて考える時代になってきているように感じます。
シンセイ印刷でも、
- 小ロット印刷
- オンデマンド印刷
- 仕様の見直し
- 用紙のご相談
など、お客様に合った方法を一緒に考える機会が増えてきました。
「これまで通りで大丈夫かな?」
「少し無駄を減らしたい」
そんな時は、お気軽にご相談ください。
必要な分を、必要な形で。
これからも、続けやすい印刷を一緒に考えていけたらと思います。