紙の秘密を解き明かす!? 水溶紙の魅力をご提案
紙は私たちの日常生活に欠かせないものですが、その可能性はまだまだ広がっています。今回は、従来の紙とは一線を画す「水溶紙」というタイプの紙についてご紹介します。水に溶けるという不思議な性質を持ち、環境にも配慮された水溶紙の魅力を解き明かしていきましょう。

紙の新しい可能性!水溶紙って何?
水溶紙はその名の通り、水に溶ける紙のことです。従来の紙とは異なり、水に触れると数分で溶解し、自然に分解されます。このため、使い捨ての製品に使われることが多く、環境への影響を最小限に抑えることができます。
水溶紙は、特殊な加工技術を用いて製造されています。水に触れると繊維が分散し、溶解する特性を持っています。そのため、耐水性のある通常の紙とは異なり、水に弱いという特徴があります。
水溶紙の用途は非常に多岐にわたります。例えば、洗濯機で溶ける洗濯タグや、流し灯籠の用紙、医療用検査台紙などに利用されています。使い捨ての製品にも最適な水溶紙は、今後も様々な分野での活躍が期待されています。
水に溶ける不思議!水溶紙の秘密に迫る
水溶紙が水に溶ける仕組みは、水に触れると紙を構成する繊維と繊維の結びつきが分散(分解)され、最終的にバラバラになり溶けて無くなるという特性を持っています。水溶紙は、水に触れた瞬間から分離が始まり、繊維がバラバラに離解する特性を持っております。水溶紙は、水に濡れると破れやすくなる性質を極限まで高めたもので、水中では極めて短時間の内に“まるで溶けるように”分散します。水溶紙は、水に濡れていない時は普通の紙と同じように扱えますが、水に触れると速やかに分散する特性を持っています
この特性を活かして、水溶紙は環境に優しいアイテムとして注目されています。水に溶けて自然に分解されるため、廃棄物の削減に貢献することができるのです。また、水溶紙は通常の紙よりも分解が早いため、リサイクルの過程もスムーズになります。
さらに、水溶紙は安全性にも優れています。水溶紙はパルプを主成分として抄造されており、一般事務用紙や生理用紙として使用される場合にも全く人体に無害であることが明らかにされています。また、水溶紙は燃焼・焼却時に有毒物質の発生による人体への影響が無く、環境的にも低負荷であるとされています。これらの利点から、水溶紙は今後ますます注目される素材となるでしょう。
水溶紙は、私たちの生活をより快適にし、環境にも優しい新しいタイプの紙です。その不思議な性質と多様な利用方法から、今後も多くの分野で活躍が期待されています。紙の新しい可能性を秘めた水溶紙の魅力を、ぜひ多くの人に知ってもらいたいです。シンセイ印刷では水溶紙の活躍の場を広げるあたらしい製品のご提案を進めています。
「紙+1」の取組とは。
生活を豊かに彩るものの一つ、それが紙だと考えています。本、新聞、メモ、手紙、アートワーク、パッケージング、そして無数のアイデアの原型――紙は私たちの生活に欠かせない存在であり、私たちが伝えたいメッセージを広く、深く、細やかに伝える媒体となっています。
紙の価値を創出すること「INnovative Solutions In Synergy」。
「紙+1」とは、何か新しい要素が加わった紙の機能性、新しい視点を発信するカテゴリーです。日本の伝統的な紙文化と最新の技術を融合させることで、私たちが普段何気なく使っている「紙」に新たな魅力と可能性を見いだすことを目標としています。