オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いとは?どっちが安い?分岐点は「500部」【2026年版】

2023.07.17
オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いとは?

結論から。分かれ目は「500部」。それ以下ならオンデマンド、1,000部を超えるならオフセットが基本です。

印刷を頼むとき、「たくさん刷れば単価が安くなりますよ」という提案を受けたことはありませんか? 確かにそれは事実です。ただし「安くなるのは1枚あたりの単価」であって、支払う総額と、余って捨てる分まで含めた「本当のコスト」は別の話。

この記事では、印刷会社であるシンセイ印刷が、オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いを比較表と部数別の目安でわかりやすく整理します。読み終わる頃には、自分の案件でどちらを選ぶべきかが判断できるはずです。

■ まずは比較表で全体像をつかむ

  オフセット印刷 オンデマンド印刷
仕組み 「版」を作って転写する データを直接出力(版なし)
得意な部数 1,000部〜数万部 1部〜500部
初期費用 版代がかかる 版代ゼロ
単価の性質 刷るほど1枚あたりが安くなる 部数によらずほぼ一定
納期 数日〜1週間程度 最短当日〜翌営業日
画質 最高水準。特色(DIC)も対応 通常のカラー印刷なら遜色なし
1部ごとの内容変更 不可 可能(宛名・QRの可変印刷)
向いている印刷物 新聞折込チラシ、大量配布のパンフ 名刺、会社案内、DM、小ロットのチラシ・フライヤー

■ なぜ「500部」で損得が入れ替わるのか

違いの正体は「版(ハンコ)」の有無です。

オフセット印刷は、印刷の前にアルミの版を作ります。この版代という初期費用がかかるかわりに、いったん刷り始めれば1枚あたりの単価はどんどん下がる。だから大量に刷るほど有利です。

一方のオンデマンド印刷は、デジタルデータを直接出力するので版代がゼロ。1枚あたりの単価は部数が増えてもほぼ一定です。だから少部数では圧倒的に有利ですが、数千部になるとオフセットに逆転されます。

この2本のコスト線が交差するのが、サイズや用紙にもよりますがおおむね500部前後。これが「500部が分岐点」の理由です。

  • 📌 〜100部 … オンデマンド一択。オフセットでは版代が重すぎます
  • 📌 100〜500部 … 多くのケースでオンデマンドが有利
  • 📌 500〜1,000部 … 条件次第。相見積りで比較するのが確実
  • 📌 1,000部〜 … オフセットが有利。品質面でも安心

※用紙・サイズ・色数で前後します。迷ったら両方式でお見積りしますので、お気軽にどうぞ。

■ 部数だけじゃない。オンデマンドにしかない3つの強み

1. 在庫を持たない運用ができる

「安いから」と1,000部刷ったパンフレット。内容が古くなり、半分は棚で眠ったまま廃棄……はよくある話です。オンデマンドなら必要な100部だけ刷り、改訂したらまた100部。常に最新の情報だけを手元に置けます。この運用は「在庫レス」として、当社が最もおすすめしている印刷のかたちです。

2. とにかく速い

版を作る工程がないので、データがあればすぐ刷り始められます。「急に展示会が決まった」「内容をギリギリまで詰めたい」という現場のスピード感に対応でき、リピート注文なら最短翌営業日出荷も可能です。

3. 1枚ずつ内容を変えられる(可変印刷)

宛名を一人ひとり変える、地区ごとに文面を分ける、1枚ずつ違うQRコードを刷る——版が存在しないオンデマンドだからできる芸当です。反応の出るDM・チラシを作りたい方は「届ける」のページで詳しく解説しています。

■ それでもオフセットを選ぶべきケース

オンデマンド推しの当社ですが、次の場合はオフセット印刷をおすすめします。

  • 数千部以上を一度に刷る(新聞折込・ポスティングなど)
  • DICなどの特色(コーポレートカラーや金・蛍光色)を厳密に再現したい
  • 広い面積のベタ塗りや、色味のシビアな写真集など品質最優先の案件

最新のオンデマンド機は、プロの目でもオフセットと見分けがつかないレベルまで画質が進化していますが、この3つは今もオフセットに分があります。

■ 印刷方式に関する Q&A

Q
結局、どっちを選べば安いの?
A.ざっくりとした目安は「500部」が境界線です。
500部以下ならオンデマンド、1,000部を超えるならオフセットがお得になるケースが多いです。サイズや用紙によって変わりますので、迷ったら両方式でお見積りをご依頼ください。
Q
オンデマンドだと選べる紙が少ない?
A.いいえ、そんなことはありません。
今は厚紙からエンボス(凹凸)のある紙、和紙風の紙まで、多様な用紙に対応しています。「こんな紙に刷りたい」というご要望があれば、ぜひご相談ください。
Q
色の再現性は大丈夫?
A.通常のカラー印刷であれば非常に綺麗に仕上がります。
ただし、DICなどの「特色(蛍光色など)」を厳密に使いたい場合はオフセットに分があります。用途に合わせて最適な方法をご提案します。
Q
1部だけでも注文できますか?
A.できます。それがオンデマンド印刷の真骨頂です。
名刺や写真、作品などを1部から印刷できる小ロット専門の通販サイト「kodawari.life」もご用意しています。お試しにどうぞ。

■ 入稿データの作り方もチェック

方式を決めたら、次はデータ入稿です。WordやExcelで原稿を作る方は、PDF化のときに画像がぼやける失敗が非常に多いので、先にこちらをご覧ください。

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「安く作る」ことよりも、「無駄なく作る」こと。それが、結果としてコスト削減とビジネスの加速につながります。

シンセイ印刷は、リピート注文なら最短翌営業日出荷も可能。お客様の「今ほしい」に応えるオンデマンド印刷のプロフェッショナルです。部数で迷ったら、両方式の見積り比較からお気軽にご相談ください。

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