なぜ、ダイレクトメールは捨てられるのか?

2023.10.22

「同じチラシを1,000人に配る」のは、もう古い?
1枚ずつ中身が変わる「バリアブル印刷」の魔力。

ポストに入っているダイレクトメール(DM)を見て、1秒でゴミ箱行きにした経験はありませんか?
なぜ捨てるのか。理由は単純です。

「自分には関係ない」と感じるから。

従来の印刷は「同じものを大量に」作るのが常識でした。
しかし、受け取る側の趣味や状況はバラバラです。
そこで今、ビジネスの現場で急速に導入が進んでいるのが、「バリアブル印刷(可変印刷)」です。

■ 印刷なのに「コピペ」じゃない?

バリアブル印刷(Variable Data Printing)とは、Excelなどのデータベースと連動させて、「1枚ごとに違う内容」を印刷する技術です。

最も身近な例は「年賀状の宛名」です。
デザインは同じでも、「〇〇様」「××様」と宛名だけ変わりますよね。
あれをもっと進化させて、写真や文章、オファー内容まで相手に合わせて変えてしまうのが、最新のバリアブル印刷です。

■ 「あなた専用」が、お客様の心を動かす

例えば、ペットショップから届くDM。どちらが嬉しいでしょうか?

  • A(従来):「全品10%OFF!ドッグフードセール中!」
  • B(バリアブル):「ポチくん、もうすぐ3歳のお誕生日おめでとう!シニア用フードへの切り替えはお済みですか?」

圧倒的に「B」ですよね。
お客様の購買履歴などのデータ活用し、印刷物をパーソナライズ(個別化)することで、「私のことをわかってくれている」という信頼感を生み出します。

■ アイデア次第!こんなに使えます

単なる「宛名の差し替え」だけではありません。こんな使い方が可能です。

  • QRコードの個別発行
    1枚ごとに異なるQRコードを印刷し、「誰がアクセスしたか」を追跡・分析する。
  • チケット・座席指定券
    「A列 15番」といった座席番号や、ナンバリング(通し番号)を入れる。
  • 認定証・賞状
    試験の点数や名前、取得日を個別に印刷して発行する。
  • 地域別POP
    チェーン店などで、「店舗名」や「その店限定の価格」だけを変えたPOPを一括で作る。
■ バリアブル印刷に関する Q&A
Excelのデータがあればできますか?

はい、基本的にはExcel(エクセル)やCSV形式の顧客リストがあれば可能です。
「どの列のデータを」「紙面のどこに配置するか」をご指示いただければ、私たちが設定を行います。

文字だけでなく「画像」も変えられますか?

可能です!
例えば、男性客には「青い商品の写真」、女性客には「赤い商品の写真」を表示させるといった出し分けもできます。視覚的なアピール力が大きく変わります。

普通の印刷より高いですか?

1枚あたりの単価は、通常の大量印刷(オフセット印刷)よりは高くなる傾向があります。
しかし、「無駄な人に配らなくて済む」「反応率(購入率)が上がる」ため、トータルの費用対効果(コスパ)で見れば、安くなるケースが多いです。

個人情報の取り扱いが心配です。

シンセイ印刷では、お客様の大切な顧客データ(個人情報)を厳重に管理し、印刷・加工まで責任を持って行います。プライバシーマークなどの基準に準じた運用(JPPS認定)をしておりますので、ご安心ください。

「印刷物は、全員に同じものを配るもの」。
そんな常識を捨てて、「一人ひとりに手紙を送るような印刷」を始めてみませんか?
データの作り方から活用法まで、シンセイ印刷がサポートいたします。

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